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子供の教育資金を定期預金で貯める時の注意点

教育資金についてのご質問

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マキさん(20代・女性)からのご質問

子供が小さいうちに、少しでも教育資金を貯めたいと考えています。 毎月5000円を貯めていきたいのですが、定期預金もいっぱいあって迷っています。

一つの銀行で長く貯めたほうがいいでしょうか。 それとも、有利な金利の定期預金に、切り替えながら貯めていくのがいいのでしょうか?

その場合、3ヵ月定期がいいのか、1年定期がいいのか、期間をもっと長くしたほうがいいのか教えてください。




ご回答:教育資金であっても、貯める方法は唯一これです

マキさん、ご質問ありがとうございます。子供の教育資金を貯める事は、我々にとって非常に大切な事ですね。さて質問内容についてですが、実はかなり奥が深い質問です。少しずつ整理しながら回答させて頂きますね。

   



複数の銀行を活用すべきか、ひとつにすべきか?

インターネット専業の銀行は競争が激しいために、比較的頻繁に特別金利キャンペーンなどを実施しています。

口座開設後の維持手数料が不要な点を考慮すると、基本的に高金利の定期預金を提供してくれそうな複数の銀行の口座(最低でも2行)を開設し、いつでも資金の移動が出来るようにしておくことがベストな対応だと思います。

複数の銀行の口座開設は、預金保護の観点からも重要ですね。銀行の預金とは言え、100%完全に安全なわけではなく、1行あたり1000万+利息までしか保証されません。ですから複数銀行の口座を維持する事は銀行の分散を図り安全性を高める意味でも重要です。

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ここで重要かつ忘れてはいけないポイントがあります。それは他行あての振込手数料問題です。振込手数料が有料で高額の場合、簡単に定期預金の利息を吹き飛ばす金額を支払う羽目になりまね。

ですから、振込手数料が無料化されている銀行を選びましょう。 整理すると下記のような特徴を備えた銀行を2行以上開設する事をお勧め致します。

  ・過去に渡って高金利の定期預金を提供してきた実績のある銀行
  ・他行あての振込手数料の無料の銀行(または無料化の敷居が低い銀行)



預け入れ期間は、どのように考えればよいのか?

預け入れ期間については、ご自身の預け入れる資金の位置づけと、世の中の金利動向の2点から考える必要があります。 定期預金は一般的に中途解約すると、驚くほど低い解約金利になります。

半年後に必要になりそうな資金を、1年以上の定期預金に預け入れるのはNGですね。ですから、ご自身の資金が将来的にいつ必要になるか考慮した上で、定期預金の最大預け入れ期間を検討するべきですね。

今回は子供の教育費ですから、基本的に数年レベルの定期預金でも問題ありません。

では次に長期間の預け入れが可能だとした場合に、預金期間はどうすれば良いのかとの疑問です。こちらは市場金利(ちょいと難しい言葉ですね)を考慮する必要があります。

簡単に言うと、現時点が低金利で、今後金利が上がりそうならば短期の定期預金を利用し、逆に、すでに高金利であり今後金利が下がりそうならば、長期の定期預金を利用する方が良いでしょう。

日々の金利動向も重要ですが、長期的な大きな金利動向もイメージしながら、預け入れ期間を検討する事が重要という事ですね。

では、現状はどうか?というと、2014年9月時点で、日本の銀行金利は非常に低水準が維持されております。あまりに低すぎるので、政府としてもインフレを起こして、物価水準を上げる政策を行っている状況です。それを考慮すると、金利が低下する可能性よりも、金利が上昇する可能性が高いという事ですね。

以上を考えると短期的な定期預金に預け入れておいて、ある程度金利が高い銀行を利用する戦略が良いでしょうね。

以上見てきたように子供の教育費という特性を考慮すると長期の定期預金も可能なのですが、現時点の長期的な金利動向から、短期の預け入れを活用した方が多くのメリットがあるという事になります。





具体的な教育資金の預け入れ方法について解説

これまでのお話を整理すると、子供の教育費を有効に預け入れるポイントは以下になります。

 ・高金利な定期預金を提供する銀行を複数開設する事
 ・預入期間は1年未満の短期預け入れである事
 ・振込手数料が無料である銀行である事
 ・最新の金利で高金利の預け入れ先に預け入れる事



本当に貯金が貯まるおすすめの銀行口座はわずかしかないと説明しているのですが、上記を満たすお勧めの銀行としては、住信SBIネット銀行オリックス銀行SBJ銀行あたりでしょうか。

ただし、オリックス銀行の定期預金は100万円以上からの預け入れになりますから、今回の対象からは除外されますね。

ただし、常に最新の金利をチェックしながらお金を移動する事は、想像以上に大変かもしれませんね。そこまで負担を掛けたくないのであれば住信SBIネット銀行ひとつに絞って定期預金を継続するのでも、十分に良い結果を得られると思います



具体的な教育資金の預け入れ方法 番外編

これまで子供の教育資金のベストな預け方について回答しましたが、少々番外編的なご回答を1つ提案します。毎月5000円の定期預金を預ける作業は意外と面倒ですし、何と言っても誘惑に負けて使ってしまう可能性も否めません。

そこで、インターネット専業銀行が提供する高金利のメリットを授与しながら、積立式の定期預金を行う事も一つの手だと思います。

積立定期を行うと自動的に定期預金にしてくれますから、非常に楽ちんな上に誘惑に負けて使ってしまう危険性が激減します。気づかないうちに教育費が積み上がっていくメリットも正直言って大きいかなと思います。

ただし、インターネット専業銀行で積立定期預金を提供している銀行は、現時点でソニー銀行楽天銀行 の2行です。

さらにもう1点デメリットを挙げるならば、一般的な地方銀行都銀に比べて高金利なのですが世に存在する高水準の定期預金金利に比べると少々見劣りしますね。

このあたりは利便性とのトレードオフになりますから、ご本人様がどれだけ手間暇をかけられて、誘惑に負けない強い精神力を持っているかにも関係するのかなとも思います。



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