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定期預金と終身保険を比較、メリットとデメリットは?
世の中では、「定期預金よりも終身保険の方がお得だ」、と言われることが多いです。ただ、ほとんどは保険会社の営業マン、代理店の営業マン、販売手数料を貰うFP達のポジショントークだと管理人は思います。
もちろん、一面ではその通りである事もありますが、よくよくリスクを考慮したならば間違いだともいえます。なぜなら、預金と保険は全くの別物だからです。それぞれにメリットやデメリットがありますので、それらをしっかり頭に入れた上で、どちらにするかを判断するべきでしょう。
もちろん、一面ではその通りである事もありますが、よくよくリスクを考慮したならば間違いだともいえます。なぜなら、預金と保険は全くの別物だからです。それぞれにメリットやデメリットがありますので、それらをしっかり頭に入れた上で、どちらにするかを判断するべきでしょう。
定期預金と保険の比較例、保険のメリットとは
30歳の女性がアフラックの終身保険「未来の自分が決める保険WAYS」で、保険期間を終身として保険料払い込み期間を60歳とした場合で、積立定期預金と比較してみましょう。預金金利は0.2%と仮定すると、下記のような結果が得られました。
※戻り率は2019年2月では開示していませんので、以前の数字で算出しています。
上記を見ると、定期預金は12万円しか増えていないのに、終身保険を60歳時に解約して返戻金(へんれいきん)を受け取ると、16万円も増えている、という事が分かります。そのうえ終身保険には、万が一死亡してしまった場合には、死亡保険金として500万円が支払われる特約も付いています。
つまり、終身保険は定期預金よりも若干リターンが多く、死亡した際の保険がメリットになると言えます。こう見ると終身保険の方がお得に見えますが、果たしてどうなのでしょう。続いて、デメリット比較表を見てみましょう。
積立定期預金 | 終身保険 | ||
---|---|---|---|
積立金額 | 月1万1645円 | 月払い保険料 | 月1万1645円 |
積立総額 | 419万2200円 | 払込保険料の総額 | 419万2200円 |
満期金 (元本+利息) |
432万868円 (金利0.2%) |
解約返戻金 (60歳時点) |
435万5695円 (※戻り率:103.9%) |
- | - | その他(死亡保障額) | 500万円 |
上記を見ると、定期預金は12万円しか増えていないのに、終身保険を60歳時に解約して返戻金(へんれいきん)を受け取ると、16万円も増えている、という事が分かります。そのうえ終身保険には、万が一死亡してしまった場合には、死亡保険金として500万円が支払われる特約も付いています。
つまり、終身保険は定期預金よりも若干リターンが多く、死亡した際の保険がメリットになると言えます。こう見ると終身保険の方がお得に見えますが、果たしてどうなのでしょう。続いて、デメリット比較表を見てみましょう。
定期預金と終身保険のデメリット比較表
本来、定期預金と保険はそれぞれ別の金融商品になりますので、どちらか一方に集中させるのは、リスクになります。まずは、下記のデメリット比較表をご覧ください。
さらに、最近問題となっている外貨建ての終身保険のデメリットも追加してみましょうか。上の項のリスクに、以下の為替リスクが加わります。
いかがでしょうか?保険は定期預金ではありませんので、思惑と異なって早期に解約せざるを得ない場合は大きく元本割れしてしまいますので、十分に注意が必要です。
管理人としては、長期で(時には30年以上)資金を自由に使えないことが最大のデメリットかなと思います。途中解約した場合、定期預金であれば利息が減額されるのみですが(元本割れしない)、保険の場合は極めて大きな元本割れとなります。
その他のデメリットとしては、この世の中にはあまりにも問題のあると言わざるを得ないボッタクリ商品が多すぎるという点でしょうか。たとえば、主に外貨建て終身保険となりますが、以下はこれまで管理人が問題のあると判断した終身保険です。
⇒メットライフ生命の「サニーガーデンEX」
⇒マニュライフ生命の「未来を楽しむ終身保険」
⇒三井生命の「ドリームロード」
⇒アクサ生命の外貨建て変額終身保険「アップサイドプラス」
いずれにせよ、保険はあくまでも不測の事態に備える商品です。定期預金の代替えではありません。その点を頭に入れて、終身保険を選ぶのか定期預金にするのか、よくよくお考えください。
⇒銀行との得するつきあい方に戻る
項目 | 積立定期預金 | 終身保険 |
---|---|---|
中途解約のリスク | 所定の金利が支払われる | 短期で解約すればするほど、大きく元本割れする。短期だと、7割程度しか戻ってこない。 |
インフレ時のリスク | より金利の高い定期預金に乗り換えができる | 25年間、予定利率が固定されているので、それを上回るインフレが起こると、実質損をしたまま払い続ける事になる。 |
デフレ時のリスク | デフレ時は現金の価値が高まるので、定期預金の価値も高まる。 | 定期預金よりも予定利率が高い分、お得になる。ただしデフレが25年間続くのかは疑問。 |
破綻時のリスク | 銀行が破綻しても、1行あたり1000万円+その利息までは、保障されている。 | 保険会社が破綻すると元本割れする。 |
流動性のリスク | 直ちに解約して、現金化が可能。 | 保険会社の担当者やカウンターに解約を依頼し、各種の手続きをしたのちに現金化される。定期預金に比べて、時間を要する。 |
勧誘によるリスク | 終身保険ほどの相談が不要なので、窓口でリスクある勧誘を受けない。 | 担当者との相談が必要となることが多いので、ぼったくり金融商品を抱き合わせで紹介され、購入する羽目になりやすい |
保有時のコスト | ほとんど無視できる。 | 毎年1%以上のコストを支払う。表面に現れないコストなので、損している実感が湧かない。 |
契約時のコスト | 存在しない。 | 契約時に1%程度の手数料を取られることが多い。5%、8%近くの手数料となる終身保険も存在する。 |
元本割れするリスク | 存在しない。 | 運用に失敗した場合、元本割れする終身保険が存在する。 |
さらに、最近問題となっている外貨建ての終身保険のデメリットも追加してみましょうか。上の項のリスクに、以下の為替リスクが加わります。
項目 | 積立定期預金 | 終身保険 |
---|---|---|
為替のリスク | 存在しない。 | 為替による損失が発生する可能性は意外に大きい。 |
いかがでしょうか?保険は定期預金ではありませんので、思惑と異なって早期に解約せざるを得ない場合は大きく元本割れしてしまいますので、十分に注意が必要です。
管理人としては、長期で(時には30年以上)資金を自由に使えないことが最大のデメリットかなと思います。途中解約した場合、定期預金であれば利息が減額されるのみですが(元本割れしない)、保険の場合は極めて大きな元本割れとなります。
その他のデメリットとしては、この世の中にはあまりにも問題のあると言わざるを得ないボッタクリ商品が多すぎるという点でしょうか。たとえば、主に外貨建て終身保険となりますが、以下はこれまで管理人が問題のあると判断した終身保険です。
⇒メットライフ生命の「サニーガーデンEX」
⇒マニュライフ生命の「未来を楽しむ終身保険」
⇒三井生命の「ドリームロード」
⇒アクサ生命の外貨建て変額終身保険「アップサイドプラス」
いずれにせよ、保険はあくまでも不測の事態に備える商品です。定期預金の代替えではありません。その点を頭に入れて、終身保険を選ぶのか定期預金にするのか、よくよくお考えください。
⇒銀行との得するつきあい方に戻る