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マニュライフ生命こだわり個人年金(豪ドル建)・・・今解約したら損なのかを計算
このページでは、マニュライフ生命こだわり個人年金(豪ドル建)という商品に関しての、当サイトなりの具体的な評価をしてみたいと思います。今回は、
「管理人さんもされていらっしゃるというマニュライフ生命「こだわり個人年金」こちらも豪ドル建で毎月83000円の積み立てをしています。3年経過した今やっと解約控除の費用を計算してみてびっくり・・解約して戻ってくるのは半分になります。 毎月の負担がだんだん厳しくなっている状況で即解約すべきか1万円に減額して継続するべきかどちらかで悩んでいるところです。 」
という、深刻な悩みを抱えている読者さんからのお便りをきっかけにして、これに回答する形で評価解説をしてみたいと思います。
なお、「管理人(つまり私)もされていらっしゃる」と書いてありますが、私は米ドル建てを毎月1万円の積み立てをしておりまして、これは積極的にこの商品を買っているのではなく、銀行対会社の付き合いの中で、やむを得ずに積み立てしているだけでございます・笑。
「管理人さんもされていらっしゃるというマニュライフ生命「こだわり個人年金」こちらも豪ドル建で毎月83000円の積み立てをしています。3年経過した今やっと解約控除の費用を計算してみてびっくり・・解約して戻ってくるのは半分になります。 毎月の負担がだんだん厳しくなっている状況で即解約すべきか1万円に減額して継続するべきかどちらかで悩んでいるところです。 」
という、深刻な悩みを抱えている読者さんからのお便りをきっかけにして、これに回答する形で評価解説をしてみたいと思います。
なお、「管理人(つまり私)もされていらっしゃる」と書いてありますが、私は米ドル建てを毎月1万円の積み立てをしておりまして、これは積極的にこの商品を買っているのではなく、銀行対会社の付き合いの中で、やむを得ずに積み立てしているだけでございます・笑。
1万円に減額して継続すれば、長期間の積み立てでは収支がプラスになる可能性もあり
マニュライフ生命のこだわり個人年金(豪ドル建)の最大の特徴は、毎月払い込む保険料を積立金として、外貨(米ドルまたは豪ドル)で運用することにあります。保険料の払い込み期間は、20・25・30年から選択可能で、超長期で運用することになります。
(図が見にくいので、以下の公式サイトも参照してください。
https://www.manulife.co.jp/kodawari-kojin02)
積立金の運用時の利回りは、積立利率と呼ばれています。現時点での豪ドルの積立利率は1.5%ですので、日本国内の定期預金の金利より圧倒的に高い利回りです。さらに、最低保証積立利率として米ドル・豪ドル共に年1.5%が保証されているのは安心感があるように感じます。
ただ、外貨建て終身保険は文字通り外貨で運用しますから、為替が最大のリスクになります。現地通貨建てで積立金が増えても、受け取る時の為替次第では損をする可能性が十分にあるからです。
更に、契約後10年以内で解約した場合は、以下に示す計算式で算出される解約控除額(事実上の解約手数料ですね)を負担する必要があります。一度契約した保険商品を解約し難くしている仕組みは、本当に困ったものです。
そこで、複数の損益シミュレーションを簡単に弾き出してみます。今後の参考にしてください。
3年経過した今の時点で、全てを解約した場合から見ていきます。計算条件は、以下となります。この数値を計算してゆくと、表の赤枠の部分にあるように、解約返戻金の金額を算出できます。
・毎月83000円の積み立て
・3年経過後に途中解約
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は72豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル、2019年8月22日:72豪ドル)
今回の条件の試算では、いますぐ途中で解約した場合は、▲81万円の損失となりました。▲27%の損失です。条件を簡素化していますが、かなりの損失が発生します。確かに、いますぐ解約するのは損失が大きそうです。
次に、1万円に減額して継続した場合です。計算条件は、以下となります。
・毎月83000円の積み立て、4年目から毎月1万円の積み立てに減額で継続
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は72豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル、2019年8月22日:72豪ドル)
途中で解約する時の為替が72豪ドルであれば、9年目以降は損をせずに解約することができるので、無理をしない金額まで減額して継続する方法でも良さそうに見えます。ただ、9年間も継続して為替の動向を気にする必要があります。特に、為替損が大きくなる事態に陥った場合が不安になります。
最後に、1万円に減額して継続するものの、解約時に為替損が拡大した場合の試算となります。計算条件は、以下となります。
・毎月83000円の積み立て、4年目から毎月1万円の積み立てに減額で継続
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は65豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル)
想定外の円高になり、為替損失が拡大した場合の事例を試算しています。保険の契約時よりも10豪ドル円高(65豪ドル)になって日本円で受け取ったイメージです。このシミュレーションの条件では、14年間継続しつづければ、なんや損益がプラスになります。
上記の3つのシミュレーションを一覧表にまとめてみたのが、以下です。負担が小さいと思える1万円に減額して継続できるのであれば、契約時点の豪ドルに戻るまで待ち続ける戦略もありなのかもしれません。
また、実際は受け取る時だけに急に円高になる事は無いと思います。円高になる時は、数年にわたって徐々に高くなりますから、75豪ドルで買い続けるのではなく、74円とか73円とか、一時的には70円近辺もあるかもしれませんし、そうだとするならば、収支はもっとプラス方向に出るのではないかと思います。
しかし、為替の先行きを見通すことは難しいです(というか不可能だと思ってください)。10年以上先まで、為替の先行きを不安に思いながら生活するのは精神衛生上良くないと思った場合は、リスク許容度をオーバーしているという事ですから、解約したほうが無難です。
とはいえ、8万円超の積み立てが1万円になるのですから、金額的には精神的な負担感は最小に抑えられ、特に気にするようなものではなくなるような気もします。
なお、それ以外の外貨建て保険に関する講評というかまとめ(あるいは結論)については、ジブラルタ生命「積立利率更改型一時払い終身保険」(豪ドル)の評価のページも参考にして下さい。基本的に、この類の商品は、買ってはならない金融商品です。
⇒銀行との得するつきあい方に戻る
(図が見にくいので、以下の公式サイトも参照してください。
https://www.manulife.co.jp/kodawari-kojin02)
積立金の運用時の利回りは、積立利率と呼ばれています。現時点での豪ドルの積立利率は1.5%ですので、日本国内の定期預金の金利より圧倒的に高い利回りです。さらに、最低保証積立利率として米ドル・豪ドル共に年1.5%が保証されているのは安心感があるように感じます。
ただ、外貨建て終身保険は文字通り外貨で運用しますから、為替が最大のリスクになります。現地通貨建てで積立金が増えても、受け取る時の為替次第では損をする可能性が十分にあるからです。
更に、契約後10年以内で解約した場合は、以下に示す計算式で算出される解約控除額(事実上の解約手数料ですね)を負担する必要があります。一度契約した保険商品を解約し難くしている仕組みは、本当に困ったものです。
そこで、複数の損益シミュレーションを簡単に弾き出してみます。今後の参考にしてください。
3年経過の現時点で、即解約した場合
3年経過した今の時点で、全てを解約した場合から見ていきます。計算条件は、以下となります。この数値を計算してゆくと、表の赤枠の部分にあるように、解約返戻金の金額を算出できます。
・毎月83000円の積み立て
・3年経過後に途中解約
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は72豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル、2019年8月22日:72豪ドル)
今回の条件の試算では、いますぐ途中で解約した場合は、▲81万円の損失となりました。▲27%の損失です。条件を簡素化していますが、かなりの損失が発生します。確かに、いますぐ解約するのは損失が大きそうです。
1万円に減額して継続した場合
次に、1万円に減額して継続した場合です。計算条件は、以下となります。
・毎月83000円の積み立て、4年目から毎月1万円の積み立てに減額で継続
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は72豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル、2019年8月22日:72豪ドル)
途中で解約する時の為替が72豪ドルであれば、9年目以降は損をせずに解約することができるので、無理をしない金額まで減額して継続する方法でも良さそうに見えます。ただ、9年間も継続して為替の動向を気にする必要があります。特に、為替損が大きくなる事態に陥った場合が不安になります。
1万円に減額して継続、為替損が拡大した場合
最後に、1万円に減額して継続するものの、解約時に為替損が拡大した場合の試算となります。計算条件は、以下となります。
・毎月83000円の積み立て、4年目から毎月1万円の積み立てに減額で継続
・試算を簡素化するために、払い込み時は75豪ドル、解約後日本円で受け取る時は65豪ドルと仮定 (2016年7月:75豪ドル)
想定外の円高になり、為替損失が拡大した場合の事例を試算しています。保険の契約時よりも10豪ドル円高(65豪ドル)になって日本円で受け取ったイメージです。このシミュレーションの条件では、14年間継続しつづければ、なんや損益がプラスになります。
シミュレーションのまとめ
上記の3つのシミュレーションを一覧表にまとめてみたのが、以下です。負担が小さいと思える1万円に減額して継続できるのであれば、契約時点の豪ドルに戻るまで待ち続ける戦略もありなのかもしれません。
また、実際は受け取る時だけに急に円高になる事は無いと思います。円高になる時は、数年にわたって徐々に高くなりますから、75豪ドルで買い続けるのではなく、74円とか73円とか、一時的には70円近辺もあるかもしれませんし、そうだとするならば、収支はもっとプラス方向に出るのではないかと思います。
継続or解約 | 解約時点の為替 | 損益(日本円) |
---|---|---|
今すぐ解約 | 72豪ドル | ▲81万円 |
減額して継続 | 72豪ドル | 9年目以降はプラス |
減額して継続 | 65豪ドル | 14年目以降はプラス |
しかし、為替の先行きを見通すことは難しいです(というか不可能だと思ってください)。10年以上先まで、為替の先行きを不安に思いながら生活するのは精神衛生上良くないと思った場合は、リスク許容度をオーバーしているという事ですから、解約したほうが無難です。
とはいえ、8万円超の積み立てが1万円になるのですから、金額的には精神的な負担感は最小に抑えられ、特に気にするようなものではなくなるような気もします。
なお、それ以外の外貨建て保険に関する講評というかまとめ(あるいは結論)については、ジブラルタ生命「積立利率更改型一時払い終身保険」(豪ドル)の評価のページも参考にして下さい。基本的に、この類の商品は、買ってはならない金融商品です。
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