NISA口座の使い勝手に関して様々な質問

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NISA口座を使おうと思うが、おすすめのファンドなどを教えてほしい


このページは、貯金を貯めたい人のための質問と回答のコーナーです。定期預金や投資が大好きな管理人が、皆様のお悩みを無料でご回答差し上げます




頂いたご質問(2016年9月、資産運用さま、40代・男性)

初めまして。投資家初心者にとってこのホームページは大変参考になります。有難うございます。

SBI証券でNISA口座を開設しました。NISA口座と証券会社を変えて特定口座の使い分けをしたいと思います。お勧めを教えてください。NISA(中期運用)での運用についてメリット非課税期間が5年、というのは、明らかに長期投資ではありませんよね。

NISA口座の延長ロールオーバーはもちろん出来ますが、2021年に始まる5年間に移行できるのは120万円のみです。残りの60万円については、売却か、特定口座に移されてしまいますのでこれだと、NISA口座内で資産が積み上がって行かない事ですね。デメリットがありますので負けられないNISA口座でのファンド選びは大変です!

年間120万円以下の投資で得た利益が非課税なるメリットを利用しながら 慎重にしていきたいと思いますが、なかなかファンドが見つかりません。




NISA口座と特定口座の商品の使い分けはどうされているのでしょうか? NISA口座だけの運用でも十分でしょうか? SBI証券でリバランスしてくれるバランスファンドを探しておりましたが、大和証券投資信託委託「iFree」を知りました。「iFree」12銘柄は、運用管理費用(信託報酬)は、これまで業界最安見たいですね。

年間120万円枠を最大限に利用したい思いますが、iFree 8資産バランス0.2484%(税抜 0.23%)1つに絞った方が良いのか?信託報酬が安いので長期運用にはベストかと思われますがまだ運用が浅いので基準価額を見ながら様子を見たほうがいいのでしょうか?

別の特定口座では、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを考えておりますがいかがでしょうか? 運用する際に投資配分などどちらを多く投資した方がいいのでしょうか? よろしくお願いします。

安い時に買うのは必須だと思われますが、いつごろのタイミングで買い付けした方が良いのか、買い付けは一括120万入れた方がいいのか?積み立て買い付けした方がどちらが有利?

来年の1月になると新たに年間120万円以下で投資できると思われますが今年買い付けした同じ商品を投資した方が良いのか? 他の商品を買った方が良いのでしょうか?

大和証券新たに超低コストインデックスファンドシリーズ「iFree」について、あなたならどれを選びますか? アドバイスお願いします。




NISAは制約がありすぎるから、使う使わないは人それぞれ


私はNISA口座は使っていません、妻は使っています

ご質問、ありがとうございます。今回ご質問が非常に多岐にわたるため、それぞれ最小限に、簡単に回答をさせていただきたいと思います。不明な点があれば、的を絞って再度ご質問頂けますと幸いでございます。

まずNISA口座ですが、ご指摘の通り、非常に使いにくいです。利益が出たら非課税と言うのは大変ありがたいのに、運用期間が5年間と言うのがネックになっています。このNISA口座の使い勝手については、姉妹サイトのQ&Aコーナーを参考になさって下さい。

⇒参考:インデックス投資にNISAは必要な制度なのか?




管理人個人としては、どうにも使い勝手が悪いのをモヤモヤした気分で使いたくないので、使用するつもりはありません。一方で管理人の妻は、定期分配型ETFで配当金を受け取るための投資をしており、基準価額が下落しても売却する事も無いので、配当金に税金を持っていかれないNISA口座は最適だという事で、120万円の枠いっぱいに使っています。

NISA口座と特定口座の使い分けは、投資家によって様々です。ご自身の性格により、心地良いと感じるように使いこなすのが現実的だと考えます。使い分けは、下記のいずれかになると思います。

・利益が出る可能性を極限まで高めるため、国内債券ファンドを選ぶ
・無税になってなんぼなので、期待リターンの高い外国株ファンドを選ぶ
・どちらに転ぶか分からないので、バランス型ファンドを選ぶ

どのファンドを選べば良いのか、資産配分を決めてからにしましょう

多くの人は、「どのファンドがお勧めですか?」と質問なさいます。例えば今回ならば、iFree 8資産バランスセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。

しかし、これらのファンドの資産配分比率は、まるで異なります。投資信託の場合、異なる資産配分のものを比較する事は出来ないのです。

一番大切な事は、あなたご自身にふさわしい資産配分比率が何なのか、まずそれを決める必要があります。その比率は、市場の暴落によって資産が極端に減る事に対して、どの程度心理的に耐えられるかをイメージして決めます。

このあたりの話しは、下記のコンテンツを参考にして頂いて、実際にご自身でリスクとリターンの関係をチェックした上で、ふさわしいバランスファンドを選ぶと良いでしょう。

【参考になるページ(いずれも姉妹サイト)】

インデックス投資の始め方
アセットアロケーションとは?
アセットアロケーションの決め方の具体例




なお、買い付けタイミングに有利不利はありません。厳密には、投資の勉強を人の5倍くらいやって、なおかつ独特のギャンブルのセンスがあるような人は、タイミングを図る事が可能です。

ご自身がそのような勉強をするつもりもギャンブルの才能も無いとお考えであれば、タイミングを図る事は自己満足でしかないので、考えなくても構いません。

毎年1回、一括投資しても年1度の積み立て投資ですし、毎日積み立てしても積み立て投資です。それぞれ投資対象の期待リターンは全く変わりませんので、損でも得でもありません

なお、上記のリンク先に書かれている事を理解したら、今年と来年で異なるファンドを購入するとか、iFreeインデックスファンドシリーズの中のどれがお勧めなのかとか、そのような質問は出てこなくなります。

あなたにふさわしい資産配分比率、すなわちアセットアロケーションが決まれば、あなたにとってのおススメファンドは、選ぶつもりが無くても自然に分かってきてしまうのです。

ファンド選びから投資信託を選ぶと、売り手の思うがままになるので要注意

以上が私からの回答になります。しかし日本では「ファンドを買う=おススメファンドは何?」という思考回路が常識だと思われており、私からの回答は全く何が何だか分からないかもしれません。

本来ならばそこで、参考リンク先に書かれている事をしっかりと勉強してほしいのですが、この勉強を省略して銀行や証券会社の窓口に相談に行くと、「待ってました!!」とばかりに、おススメファンドを次々と紹介してくれます。

いずれもあなたを儲けさせるのではなくて、金融機関があなたを利用する事で儲けます。やる気満々ですから、知識の無い人はコロッと騙されて、それぞれの人にふさわしいファンドとは全く違ったものを購入させられて、そのうち暴落などが発生した時に「こんな筈じゃなかった!」と怒りや落胆の気持ちになります。




何度も繰り返しになりますが、ファンド選びはまず、資産配分選びから入ってください。リスクとリターンの計算をしながら、先進国株や日本株等々の比率を決めるのです。その次に、その比率に応じて、低コストのファンドを選べば良いだけなので、非常に簡単です。

もしもその過程で何かわからないことがありましたら、再度ご質問頂ければと思います。以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。

あわせて参考に特定口座とNISAの違いを意識して投資しよう(少し情報が古いが)