idecoとつみたてnisaは貯金とは違う事を認識しよう

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低金利の定期積金を解約、その分のお金を毎月どうやって貯めていくべきか


このページは、貯金を貯めたい人のための質問と回答のコーナーです。定期預金や投資が大好きな管理人が、皆様のお悩みを無料でご回答差し上げます




頂いたご質問(2019年6月、みやこさま、40代・女性)

ご報告とご相談です。愛知商銀の65周年記念3年定期0.65%をこちらのサイトで知り、早速入れてきました。有意義な情報ありがとうございます。

社会人になってから近くの銀行や信用金庫で定期積金をしていましたが、ある程度貯まっても投資等資産運用の知識もないし…と、そのまま放置して積立をし続けていました。それが定期預金に預けるだけで貯蓄が増えるなんてびっくりです。

今回ご相談したいのは、これを機に低金利の銀行の定期積金を解約したので、その分のお金を毎月どうやって貯めていくべきかについてです。

今後、毎月37000円ほど蓄えていきたいのですが、 まだよく分かっておりませんが idecoとつみたてnisaは評判が良さそうだなと感じています。idecoとつみたてnisaを半々くらいにしていくのが良いか、またはどちらかを多くするのが良いでしょうか。

その他、おすすめの毎月の貯蓄方法があれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。



回答:貯金と投資は似ているようでまるで違う事を、まず勉強しましょう

みやこさま、この度は当サイトにご訪問くださいまして、本当にありがとうございます。愛知商銀の高金利定期預金のキャンペーンは、国内でも有数の凄さになりますので、いち早くそれを知って早速貯金を移す対応は、行動力の素晴らしさを物語っているようです。

ただ、だからと言って、何となくの雰囲気、あるいは「評判」を聞きつけて、idecoやつみたてnisaを「よく分かっていない」状態で開始する事だけは、反対致します。

というのも、当サイトにお寄せいただいた他の質問でも類似した内容のものがあって、それと重複する物言いになってしまうのですが、貯金は一切の不勉強でも、誰でも行う事が出来て、元本保証の無リスクで、何の問題も起きずに貯蓄ができます。

それに対して、idecoやつみたてnisaを含めた投資は、不勉強の人がリターンを得られるようになるとは到底思えない世界であり、何も考えずに適当に始めると、セミプロ級の個人投資家や、年金の運用などを行う機関投資家の「エサ」になって、手痛い損失を被る可能性があります。

貯金と投資は違う


投資をしても良いのかどうかを決めるための参考になると思いますので、どうぞまずは初めに、ロボアドバイザー投資の唯一最大の注意点のページを見て頂いて、投資と言うのはリターンなどよりも、リスクを徹底的に考えた上でやるものだという事を学んでください。

また、同じく人から勧められて投資をしようと思った人に対して、姉妹サイトでの回答になりますが、リスクをきちんと考えるようにとアドバイスを送ったのが、FPガイアの推奨してきた投資信託とその問題点のページです。あわせて必ず、お読みください。

これら2つのページに共通しているのは、今みたいなぬるま湯のような相場、有り体に言えば、景気が絶好調で右肩上がりの相場の時は、不勉強であったとしても、多くの人がそこそこリターンを上げる事ができるのに対し、一度相場が逆回転して下落相場に陥って、更には何らかのショックが相場を見舞った場合、想像をはるかに超える損失が発生するという点にあります。「それをあらかじめ、あなたはきちんと考えた上で投資をしているのですか?」という問いかけになります。

それと、両方のページに書かれている事が相当程度、「なるほどな」と理解できないような状態では、投資をしてはならないという事にもなります。

投資の損失はいとも簡単に出てしまうものなので、その損失に対してどのように対処するつもりなのかが決まっていない場合は、定期預金の金利がいくら高いところで貯金しようが、その利子の獲得金額とは比較にならないような損失が出て、今までの努力が全て水の泡になりかねませんので、とにかく分からないと自負している人が気軽過ぎる姿勢で投資しないようにして下さい。

とはいえ、逆に、投資を学んだ人からすると、idecoやつみたてnisaの制度ほど良く出来た美味しい仕組みはありません。

だいいち、社会保障税や消費税などを増税しないと国の運営に支障をきたすと言っている日本国家が、「この2つは税金を免除します」と言っているのですから、「国策に売り無し」と言われるように、利用しない手はありません。

これら2つの制度は、年金基金が実際に行って、巨額の利益を上げているインデックス投資と呼ばれる、長期の国際分散投資と非常にマッチする制度ですから、姉妹サイトの以下のページをよく読んで頂いて、理解した上で取り組んでください。

(なお、年金基金が時折巨額の損失を計上したとかマスコミが騒ぎますが、長期投資に無理解だとああいう論調になります。投資を知った人は、むしろ年金基金ほどとんでもなく利益を上げた組織は無くて、「驚くほど上手にやっている」という理解になります。)

参考インデックス投資の始め方
参考iDeCo(イデコ)でインデックス投資
参考つみたてNISAでのインデックス投資


インデックス投資に関しては、上記の2つの制度に良くマッチしますし、この投資手法は、ごく一般のサラリーマンだったり、投資に必要以上のパワーを注ぐことを避けたい人にとっては、大変良い方法だと思います。

しかし、世の中には別の様々な投資手法があります。会社員が行っている投資としては、配当金や株主優待目当ての投資なども人気が高いです。これについても、配当金や株主優待は貰っているものの、大幅に元本割れしている人はそれなりに多いでしょうし、興味があったとしても、やはりじっくりと勉強をしたうえで、取り組みましょう。

そして、世の中にお勧めの貯蓄方法などというものは存在しません。元本割れが嫌な人は、高金利の定期預金を次々と利用するまでの事です。それでは資金の増えるスピードが遅すぎると考える人は、しっかりと勉強をやって、投資で増やすのが定石です。

それ以外、世の中にはお金を増やす方法はありませんので(副業を除く)、おすすめの良いやり方がありますと言って近づいてくる人に騙される危険を回避して下さいね。

給料が増えにくい日本の社会と言う事を考えると、やはり今後は貯金と投資を両立して増やしていく人が増えると思いますし、それが標準の世の中になるのではないかと言う気は致します。

そうそう、忘れるところでした。いくら投資の勉強をしたいと言っても、銀行や証券会社の窓口に相談に行く事はご法度です。彼らは親切ににこやかに、ボッタクリ投資信託や欠陥商品とも言える外貨預金、更には複雑怪奇な保険を勧めてきて、多額の手数料を取ろうとします。

独立系アドバイザーやフィナンシャルプランナーの多くも、裏で保険屋と「提携」しているのが現状であり、投資の勉強をする場合は、自力でやる事が急がば回れで大切です。優良な書籍がいくつも出ておりますので、そういう本から学ぶ姿勢が大事ですね。