全体的に金利が下落して魅力が減った、荘内銀行

荘内銀行のインターネット支店「わたしの支店」が消滅した今、ネットバンキングサービスは「荘銀ダイレクト」が担う事になります。これが良ければ話しは丸く収まるのですが、この荘銀ダイレクトもこれまた使えなくて、継続利用などはご自身の損失でありかありません。

荘銀ダイレクトも金利が低すぎて財産にならない

では、具体的に、いかに荘銀ダイレクトが役立たずなのかを見てみます。そう、適用金利を見れば、一目瞭然です。荘内銀行本体の低い金利がそのまま荘銀ダイレクトにも適用されており、これではいくら頑張って貯金したところで、財産を築く事は出来ません。

荘銀ダイレクト（或いは荘内銀行）よりも圧倒的に高金利な定期預金

ではここで、きちんと高金利な銀行と、荘銀ダイレクトや荘内銀行本体の定期預金を、比較してみましょう。あなたの受取利息が、ビックリするほど違ってくるのが具体的に分かります。比較する銀行は、表内に示しました。


●1年間で受け取れる利息（カッコ内は税引き後の利息）


もう、見るのもバカバカしくなるレベルの利息差です。荘内銀行は100万円を預け入れて、1年間の利息はたったの250円。草も生えません。一方でオリックス銀行は6000円です。これが、金利のパワーです。金額が大きくなると、破壊力が抜群であることが理解できます。

なお、オリックス銀行は預け入れ100万円以上限定となります。100万円未満で預ける人は、金利0.55％のSBI新生銀行が良いでしょう。SBI新生銀行ならば、誰でも口座開設で現金9500円がプレゼントされるキャンペーンも実施中です。

庄内銀行の退職金専用定期預金は、3か月物の金利が0.3％になり、一見するとなんとなく魅力的に見えます。ただ、満期後の4か月目以降は店頭金利0.025％が適用されますので、大した事はありません。以前は金利0.7％だった頃もあり、サービスが低下している感覚になりますね。




利用対象は、退職金の受け取りから1年以内の個人です。新規の預け入れの1回の限定となります。金額は100万円以上で退職金の受取額が上限です。

注意点として、営業窓口での契約となりますので、銀行の営業マンから推奨される余計な資産運用系の商品（高コストの投資信託や外貨預金、各種の保険など）に手を出さないようにして下さい。高い金利で情弱を釣って、店頭で高コスト商品に契約させるのが銀行の狙いなのですから。

また、荘内銀行の退職金専用定期預金を利用するよりも、金利が常に高い銀行を利用した方が良いと言えます。半年以内の短期の定期預金であれば、イオン銀行が3ヵ月で3.0％（半年換算で1.5％）、SBJ銀行が同じく3ヵ月で1.2％（同0.6％）、オリックス銀行は6か月で1.0％を提示しています。

それらの銀行も含めて、金利の高い銀行を複数行利用して、常に手元の資金を高金利な場所に置いておく事が、リスク皆無で資産を増やすコツとなります。しかも、荘内銀行のように、退職金限定とか、そんな面倒な縛りも一切ありませんので。

荘内銀行では、年金の受取者もしくは年金の受け取り予約をした人に対して、優遇金利定期預金を用意しています。しかしながらこれは、恐ろしく低い優遇金利であり、優遇とはとても言えませんので、スルーしていただいて、金利の高い他行に預け入れるというスタンスがベストです。




以下、荘内銀行の年金関連の定期預金と、高金利の銀行の定期預金とで、金利を比較した表となります。荘内銀行のダメさ加減がよく分かってしまいます。預け入れ期間は、1年となります。


●1年物定期預金の金利比較


年金生活になると、基本的には収入が有りません。だとしたら、手元にある多額の現金は、いかに金利の高い銀行に置いて、きちんと増やしてあげられるかどうかが重要になってきます。金利を軽く見てはいけません。

荘内銀行が提示している優遇金利の中で、唯一、金利が高めだなと感じたのがこれ、相続資金専用定期預金まごころです。相続手続き完了後1年以内に、100万円以上、相続で取得した金額を上限として預け入れられる預金です。

上の項で記載したような、チマチマと年金を受け取る人向けの定期預金の上乗せ金利が異様に低い事を考えると、破格と言って良いでしょう。

つまりこれは、相続でいきなり大金を、とんでもない金額で預け入れられる可能性があるという事を示している訳で、荘内銀行にとっては大口顧客になりえるという事を示しています。





とりあえず高い金利のところに一時的に置いておいて、相続直後の大変なタイミングが落ち着いたら、今後の事を考えましょうといった、そういうニュアンスのある定期預金です。

銀行側としては、大口資金の多くを、高額の手数料をむしり取る事が出来る資産運用商品や、保険関連商品にスイッチさせることが出来たら、もう笑い顔が止まらなくなります。

しかし、別に落ち着くまでの間に短期の定期預金に預け入れる必要はそもそもありません。1年物や3年物、5年物の高金利定期預金に入れておいて、それらが満期を迎えてから、ゆっくりと対応する事でも良いはずです。これについては、当サイトトップページの定期預金金利表をご覧いただき、有利な定期預金をセレクトしてもらえればと思います。

あるいは、昨今は高金利な普通預金も存在しています。いつ預けても荘内銀行の定期預金の金利を上回るレベル、年率0.3％の定期預金が存在する時代です。

普通預金金利が0.3％のPayPay銀行や、SBI新生銀行を使えば、もういちいち相続定期預金など使う必要も有りません。