紀陽銀行の定期預金関連サービスは評価できず

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紀陽銀行の定期預金金利と、サービス全般を評価してみる

預入金額	半年	1年	3年	5年
300万円未満	0.025%	0.025%	0.15%	0.2%
300万円以上	0.025%	0.025%	0.15%	0.2%

インターネット定期預金は使い物にならない

紀陽銀行のインターネット支店の定期預金は、下記の通り、超絶に低い金利になり果てました。以前は金利0.1％を提示していましたが、今では店頭金利と変わらぬ0.002％であり、利息は増えません。ほとんどゼロ金利レベルの数字を適用する全国の他の銀行と同じ状況になり、大変残念です。

紀陽銀行のインターネット支店

預入金額	半年	1年	3年	5年
300万円未満	-	0.002%	0.002%	0.002%
300万円以上	-	0.002%	0.002%	0.002%

インターネット定期が店頭金利と変わらくなった今、利用価値は全くありません。紀陽銀行の金利が改善するまでは、当サイトトップページ掲載の金利の高い銀行を利用するべきですね。

他行を利用すると、もっとはるかに多額の利息を受け取れる事例

例えば、5年物の定期預金であれば、オリックス銀行ならば金利は0.23％です。5年間の定期となれば、受け取る利息差も想像を絶するものになります。以下の試算結果をご覧ください。

●5年間で受け取れる利息（カッコ内は税引き後の利息です）

預入金額	紀陽銀行インターネット定期	オリックス銀行
金利→	0.002％	0.23％
100万円	100円（80円）	11500円（9164円）
300万円	300円（239円）	34500円（27491円）
500万円	500円（398円）	57500円（45819円）

500万円の預金を思考停止で紀陽銀行のインターネット定期に入れてしまった場合、受け取る利息はたったの500円です。それに対して、オリックス銀行を利用すれば6万円近くの利息を受け取れます。定期預金の先を決める手間暇を惜しまず、常に金利の高い銀行を選びましょう。

紀陽銀行の「インターネットバンキング」とは別物なので注意

紛らわしいですが、ここで紹介しているのは紀陽銀行の「インターネット支店」です。それに対して、紀陽銀行の「インターネットバンキング」が別物として存在しますので、注意して下さい。

紀陽銀行のインターネットサービス

インターネットバンキングで定期預金の預け入れをしても、高金利は一切付きません。と言ってもインターネット支店に預け入れたところで同じく低金利ですが。

インターネット支店は、定期預金専用の、「ネット上」だけの「支店」です。

それに対してインターネットバンキングは、紀陽銀行の各支店に口座を持っている人が、インターネットを使って口座にログインして、店舗とほぼ同等のサービスを受けられる、というものです。

投資信託やローンなどを使う事ができますが、その代わりなのか知りませんが、定期預金金利は恐ろしく低いので、無リスクでお金を増やそうとする人には無用の長物となります。

手数料体系は素晴らしい

振込手数料が月２回まで無料なのは、素晴らしいですね。

⇒参考：振込手数料が無料の銀行ランキング

そして、ATMの入出金手数料が、完全無料になります。利用できるATMは、セブン銀行、ゆうちょ銀行、ローソン銀行のATMとなります。これらのコンビニなどで手数料が無料になれば、日本全国、完全網羅に近いですから、非常に利用価値は高いと思います。

セキュリティ対策も万全

紀陽銀行インターネット支店のセキュリティ対策も、ワンタイムパスワード導入でセキュリティレベルが高く、問題ないですね。

紀陽銀行インターネット支店のセキュリティ対策のワンタイムパスワード

上記の図は少々見にくいですが、要は1分ごとにパスワードが変更されるので、パスワードが万万が一盗み取られることがあったとしても、預金を引き出されたりする恐れが極めて低い、という事になります。

ダイレクト定期預金の金利も低すぎて、利息が貯まらない

紀陽銀行の個人向けインターネットバンキング、「紀陽ダイレクト」のダイレクト定期預金は、以下の通り絶望的な金利であり、使い物になりません。

預入金額	半年	1年	3年	5年
300万円未満	-	0.002%	0.002%	0.002%
300万円以上	-	0.002%	0.002%	0.002%

預け入れ金額は1万円以上で、上限はありませんが、金利が低すぎて検討する意味すらありません。金利が低いとどの程度の機会損失になるか、常に高金利のSBJ銀行と比べてみましょう。

SBJ銀行は、3年物の定期預金を金利0.3％で募集しており、ダイレクト定期預金の150倍の金利となります。3年間で受け取れる利息差をご覧ください。

●3年間で受け取れる利息（カッコ内は税引き後の利息です）

預入金額	紀陽銀行ダイレクト定期預金	SBJ銀行
金利→	0.002％	0.3％
100万円	60円（48円）	9000円（7172円）
300万円	180円（143円）	27000円（21515円）
500万円	300円（239円）	45000円（35858円）

500万円の預金であれば、紀陽銀行のダイレクト定期預金の利息はたったの300円。それに対して、SBJ銀行で受け取れる利息は45000円です。定期預金を利用する前に、金利の高い銀行を調べることは極めて大切ですね。

シニア世代向け定期預金2つを解説

相続定期預金

相続定期預金は、何と言っても金利に目がいきますね。

紀陽相続定期預金

-	3か月	6か月	1年
金利	0.40％	0.30％	0.20％

・預入金額：一人100万円以上で相続金額の範囲内
・対象：金融機関での相続手続き完了後、1年以内に相続で取得した資金
・受付方法：窓口専用

3ケ月物は、店頭表示金利＋0.40％で魅力的に見えますね。しかし、1年の預け入れが可能ならば、店頭金利＋年0.20％ではありますが、受取れる利息は一番多くなります。なお、カッコ内は税引き後の受け取り利息になります。

預入金額	3か月後受取利息	6か月後受取利息	1年後受取利息
100万円	3074円（2449円）	4650円（3705円）	6300円（5020円）
300万円	5124円（4083円）	7750円（6175円）	10500円（8366円）
500万円	10249円（8166円）	15500円（12351円）	21000円（16733円）

ただしこれは紀陽銀行の「相続定期預金」のみでの比較です。何年もずっと寝かせるならば、相続に関係なく、あおぞら銀行が年0.2％の好金利の普通預金（定期預金ではない！）を募集していますので、検討しても良いかもしれません。

年金定期預金

こちらの年金定期預金は「しょぼい」の一言につきます。紀陽年金定期の店頭金利＋年0.02％など大した金利ではありませんし、紀陽年金定期プラスの店頭金利＋年0.002％は論外です。

年金受給口座にするという事は、その銀行をメインバンクにすることになるので、1桁大きい優遇金利に上げていただけないと、何の魅力も感じない残念な定期預金です。

紀陽銀行年金定期預金

KIYO Club Offで全国の宿泊施設が割引に

多くの銀行では、給与振り込み口座に指定してくれた人向けに何らかのキャンペーンを打って、一時的にごくわずかな定期預金金利の上乗せを実施したり、粗品を提供したりしています。

しかし紀陽銀行では、給与受け取り客向けの常時サービスとして、国内外20万件以上の施設の宿泊料や入浴料が相当程度割引になる、「KIYO Club Off」を展開しています。