大阪信用金庫の定期預金キャンペーンを調査

大阪信用金庫の定期預金が、0.5％まで大幅に引き上げられました。ここ数年の大阪信用金庫（だいしん）はひたすら低金利でしたから、過去を知っている者からすると明らかに吉報です。

この金利上昇は、長かったデフレの悪循環がひと段落して、世界的に見れば低すぎる数値とはいえ、世の中がインフレ傾向を示してきた反映と言えます。





なお、大阪信用金庫の通常の「店頭金利」は上記の通り他の銀行と同様に地を這うが如く低すぎますので、利用しないでください。利用するにしても、あくまでもキャンペーン金利だけです。

本ページでは、以下の項に分けて、大阪信用金庫の定期預金キャンペーンをご説明します。興味のある部分をクリックしてください。

⇒「ネットDE定期」の金利が向上して0.5％だが、他行のほうが高い
⇒スマホ限定のWEB定期「未来」が金利年0.5％で登場！
⇒だいしんプレミアム定期預金は金利0.2％で物足りない水準
⇒一定のお金を相続した人は、だいしん相続定期預金（金利0.3％）
⇒年金受取者はゆうゆう2000定期預金（金利0.4％）
⇒まいど子でも定期預金（子供が3人以上いる家庭は高金利）
⇒その他、不便な点と、一部その解決策について
⇒その他の大阪府の銀行や、高金利の定期預金をチェックしてみる

⇒大阪信用金庫の公式ホームページ

常時募集を継続している大阪信用金庫の「ネットDE定期預金」の金利が、2024年月から0.5％まで回復してきて、活用する価値がが出てきました。

利用できるのはインターネットバンキングを利用している個人で、携帯電話での取引もできます。預入期間は１年と２年物。預け入れの金額は、一口10万円～500万円までで、限度額は3000万円となります。対象はインターネットバンキング利用の個人、募集期間は2025年3月31日までです。





大阪地域は他にも高金利な銀行が沢山あるので、本ページの一番下の欄を見ていただいて、比較検討してから利用した方が良いでしよう。

ネットバンキングなのに大阪信用金庫の営業エリア限定です

インターネットで取引ができるのならば、全国で利用可能かと喜びましたが、大阪信用金庫のパーソナルインターネットバンキングを申し込む必要があり、これが本支店での普通預金口座が必要になって、最寄りの本支店に出向く必要があります。

本店は、大阪府大阪市天王寺区上本町8-9-14にあり、大阪市内、堺市内、大阪府北部、大阪府東部、大阪府南部、尼崎市に店舗があります。

【本支店所在地参考】
http://www.osaka-shinkin.co.jp/branch/index.html


以前、確認のために窓口に電話をしましたが、やはり「大阪にお住まいか勤務している方、来店できる方が対象で遠方の方はご遠慮いただいている」との事。丁寧な応対ですが、残念な回答でした。大阪にお住まいや勤務されている方、近郊の方が対象の様です。

本支店に出向くことができる方は、持参するものとして、運転免許証、届け印、新規開設資金を持参して、普通預金の口座開設と、パーソナルネットバンキングの申込をします。

受け取れる利息を確認してみる

ネットDE定期で受取れる利息を計算してみます。大阪地域最強のミレ信用組合と比較してみましょう。カッコ内は税引後の数字となります。


●1年後にあなたが受け取れる利息


全国的に定期預金の金利がアップしているのは、３月に日銀がマイナス金利解除を発表したためです。９月の日銀の金利政策決定会合では、利上げについては消極的な発表により、当面の定期預金の金利は据置かもしれません。

そうなると、今現在の金利レベルで、1本2本くらいは、定期預金を作っておきたいところですね。もしかしたら、今が、しばらくの間は最高金利となる可能性もあります。

大阪信用金庫のネットDE定期も、0.5％まで金利が上昇して良好ですが、大阪最強のミレ信用組合とは比べものにならないですかね。

1000万円の預け入れで、大阪信用金庫の場合は５万円（税引前）、ミレ信用組合になると8万5000円の利息となり、かなりの差が生じます。窓口に出向けるなら、ミレ信用組合の方がお得です。大阪地域は高水準の銀行が多数ありますので、末尾で確認してみて下さい。

不思議な事に、解約するには店頭に出向く必要があります

インターネットでの取引ですが、24時間は受付けていません。預入時間は平日午前7時～午後11まで、土曜・祝日は午前7時～午後10時、日曜日は午前8時～午後10時までとなっています。インターネットなのに、24時間対応していないのが残念です。

そして、特に注意してほしい点は、インターネットバンキングでの「ネットＤＥ定期預金」の解約はできず、取引店の窓口に、営業時間内に出向く必要がある点です。

信用金庫でこの定期預金は、文句なしで素晴らしいと言えます。しかし、インターネットで預け入れができるのに、解約時は窓口に出向くというのは不便すぎます。

この定期預金は元金自動継続のため、満期時の金利が高金利ならばそのまま預け入れても良いですが、 金利が低ければ払い戻しを申し出る必要があります。 満期日の取扱いに「自動払い戻し」が選択できないのも不便です。そしてその手続きをするために、窓口に出向く必要があるという事です。

スマホ限定のWEB定期、未来が、金利0.5％で登場しました。こちらは、スマホアプリのダウンロードが必要です。パソコンでの取り扱いは出来ません。残念ながら全国対応はしていません。大阪信用金庫の営業区域内の人のみの取り扱いとなります。

預け入れ期間は１年、預け入れ限度額は3000万円まで、預け入れは1回につき10万円以上となります。募集期間は2025年3月31日までとなります。




1つ上の項目でお伝えした「ネットDE定期」と違う点は、スマホ専用ということ。月曜日から金曜日なら24時間活用できるので、利便性が良くなっています。

また、冒頭でもお伝えした通り、全国対応はしていないので、普段、大阪信用金庫と取引があり、窓口に来店するより、スマホでサクサク取引したい人向けの商品です。受取利息は「ネットDE定期」と同じとなります。

今、全国の地方の銀行がインターネットにより全国対応している流れの中で、ワンテンポ遅れている感じはします。

大阪信用金庫のプレミアム定期預金が、金利0.2％で登場です。預け入れ金額は30万円以上と、比較的活用しやすい金額ですが、全国的に定期預金の金利がアップしている今、年0.2％程度では物足りないですね。




・金利：年0.2％
・預入期間：1年
・預入金額：30万円以上1000万円以内
・対象：個人及び法人
・募集期間：2025年3月31日まで


では、だいしんプレミアム定期預金で受取れる利息の計算をしてみます。比較として、大阪地区でナンバーワン金利のミレ信用組合を記しておきます。カッコ内は税引後の数字となります。


●1年後にあなたが受け取れる利息


大阪地域は、高金利の定期預金を募集している金融機関が多く、大阪信用金庫は戦っていけるのかと心配になるほどの低い金利です。0.2％をプレミアムと言ってしまうところなど、残念すぎます。

相続という限られた人が活用できる相続定期預金は、年0.5％と高水準となります。ただし、既に記している通り、大阪地域ならば0.5％以上の定期預金が資金の用途問わずに探せるので、無理に活用する必要はないかもしれません。




・金利：年0.5％
・預入期間：1年
・預入金額：100万円以上
・対象：相続手続き完了後1年以内に大阪信用金庫で手続きをした個人
・募集期間：2025年3月31日まで




一応、どのくらいの利息が1年間で受け取れるのか、上記の表に表しておきましたが、相続で受け取ったお金、などの制限がなくて、もっと高金利の銀行がありますから、そちらを利用したほうが良いでしょう。

公的年金を受け取っている人向けの、預け入れ金額3000万円までの定期預金ゆうゆう3000がリニューアル、金利が0.4％に上昇して募集中です。ただ、大阪地域は年金という縛りがなくても高金利の銀行が目白押しなので、本当にお得なのかというと、かなり微妙です。




・金利：0.4％
・預入期間：1年
・預入金額10万円～3000万円
・対象：公的年金を受け取っている人
・募集期間：2025年3月31日まで


大阪信用金庫のゆうゆう3000は、年金受給を新規で指定した人が対象となる定期預金で、利用出来る人は限られてしまします。

一方で、例えば同じ大阪エリアのミレ信用組合では、組合員になれば、0.85％の金利が適用されます。仮に1000万円を預け入れしたとしたら、大阪信用金庫の受取利息は4万円（税引前）、ミレ信用組合だと8万5000円、実の2.1倍もの利息の差となります。

大阪地域は他にも、大阪厚生信用金庫、大阪商工信用金庫、永和信用金庫、大阪協栄信用組合、大同信用組合、成協信用組合等が高金利な定期預金の募集をしているので、充分比較し、あなたが活用しやすい金融機関を選んで下さい。

大阪府の、その他の銀行の定期預金は以下の通りです。銀行名をクリックで、各行の詳細情報のページに飛びます。あわせて、定期預金金利一覧ページより高金利の銀行をお選びください。

これとは別にネット専業銀行はこちらをご覧ください。